諸外国のキャッシュレス比率を比較しても日本はキャッシュレスで大きく遅れているのが現状です。
日本でも徐々にスマートフォンアプリを使用した新たな支払いサービスも誕生し始め、
徐々にキャッシュレス化が浸透してきたと言われていますが、果たしてどれくらいの人々が、
キャッシュレスを目的とした決済サービス(電子マネー・クレジットカード)を
利用しているかというと疑問が残るところではないでしょうか。
僕が住む地方での現状は未だに現金払いをする方が多く、クレジットカードを使う方はいたとしても、
「電子マネー」を活用する方は諸外国や日本の都心に比べ利用率が少なく普及していないのが現状だと感じています。
- なぜ地方では電子マネー決済が普及していかないのか
- 電子マネーとは!?決済に使用するメリット
- 電子マネーの使い方・チャージ(入金)方法
- 世界的に進むキャッシュレス化
- スマホ決済はLINE PAYだけじゃない。メタップスが提供するPring(プリン)
- まとめ
なぜ地方では電子マネー決済が普及していかないのか
僕自身がサービス業に携わる身として、肌で感じるのがキャッシュレスに対する
「普及率の低さ」です。普段からクレジットカードや電子マネー決済を利用している方にしてみれば、
お支払いが「もっと手軽に・もっと便利に」なっているのにもかかわらず、地方ではなぜ
電子マネー決済が普及していかないのかを考えてみると以下のような課題が考えられます。
- 若い世代の人々が大都市へ流れる事により各種サービスが伝わらない
- 年配の方が多くスマホ自体の普及率も低い(ガラケーの所有率が高い)
- 車社会の為、電車を使う機会も少なくSuicaを利用する必要もない(浸透しない)
- そもそも使い方が分からない・クレジットカードを所有していない
- 電子マネーと聞いて不安を抱く人も多く、実際にサービスを理解していない
上記であげたように電子マネー決済が普及していかない理由も様々ですが、地方ではコンビニ以外の
お店やショッピングセンターでも電子マネー決済に必要な端末がなく決済に対応していない場所が
沢山あるし、ほぼ対応していない所が多いんじゃないのかなーって思っています。
僕の職場は電子マネー決済を半年ほど前に導入したばかりですが、実際に利用する人はほぼ皆無。
例え決済に対応している場所であったとしても決済に利用する人なんて全体の1%にも
満たないのではないでしょうか。ちなみに電子マネー決済に関しては僕が住んでいる場所がそうであって
一概には言えませんが、決して利用者が多いとは言えないのが地方の現実なんだと思います。
電子マネーとは!?決済に使用するメリット
電子マネーとは言わば、現金を使わずに支払いができる便利なお金です。
目に見えるか見えないかの違いだけで実際にお金を使用している事に変わりありません。
有名なものだと関東圏の方は使用している方も多いであろうSuica- スイカ - がありますが、
Suicaを持っていれば、券売機にわざわざ並んで乗車券を買わなくても駅の改札をタッチするだけで
電車を乗り降りすることが可能です。このように電子マネーを使う事で時間の短縮や、
現金・クレジットカードのように盗難の被害にあう事も少なく電子マネーに対応している場所であれば
どこでもお買い物ができたりもします。また電子マネーであれば小銭がでる事もないのでチャージ
(入金)した分のみが使用可となりクレジットカードのように無駄遣いするような心配もいりませんよね。
電子マネーの使い方・チャージ(入金)方法
電子マネーを使う上で用意しなくてはいけないのが加盟店舗で使用する為のカードが必要になります。
Suicaなら鉄道会社だし、edyなら楽天のウェブサイト、nanacoならセブンイレブンに行けば
簡単にカードを発行することができます。僕は基本的にnanacoカードを使う機会が多いので
nanacoカードでの説明になりますが電子マネーを使う為には、まずチャージ(入金)する事が必要です。
チャージ(入金)は直接、現金でも可能ですがクレジットカードを併用するとよりお得です。
nanacoカードのチャージ方法や税金のお支払いに関しても
下記、記事にてご紹介していますので、こちらも合わせてご覧下さい。
世界的に進むキャッシュレス化
スウェーデンに限ってはキャッシュレス化が浸透しヨーロッパ圏で最もキャッシュレス化が
進んでいる国の一つです。その現金の流通率は驚異の2%以下と決済の9割以上が
キャッシュカードや電子決済で支払いを行い、現金を使う人がほぼいなくなってきています。
日本のお隣、中国でも今やほとんど現金を使う事はないくらいキャッシュレス化が進んでいます。
その決済手段は何かと言えば「スマートフォンアプリ」その代表的なアプリの一つでもある
「 Alipay - アリペイ - 」は中国のあらゆるお店、スーパーやコンビニはもちろん、
自動販売機でもアプリ一つで決済する事ができるスマホアプリが存在します。
そして最近テレビでも報道されていた無人のレジなしコンビニ。
購入したい商品のバーコードをスキャンして商品決済するみたいですが、これなら混雑時でも
レジで待つ必要もないし決済もアプリを使ってその場でスキャンするだけなので
時間の短縮にも繋がりますよね。日本で言うLINE PAY - ラインペイ - というサービスが
それに近いと思いますが、何にしても財布を取り出す事なくスマホ一つで、
どんな場所でも決済が可能というシステムが中国での普及に繋がっているのかもしれません。
スマホ決済はLINE PAYだけじゃない。メタップスが提供するPring(プリン)
何かと話題のオンライン事業を手がけるメタップスグループが提供する
スマホ決済アプリ「Pring - プリン -」サービスはLINE PAY - ラインペイ -とサービス内容が
似ており、SNSや電話番号を用いた送金機能(個人間送金)やQRコードでの決済、
アプリへのチャージに現金化まで幅広いサービスをご利用いただけます。
日本のメガバンクの3行「みずほ銀行」「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」がスマホ決済に
Pringを活用することで合意し話題となりましたが、メタップスはその他金融機関とも
アプリ導入の交渉を今もなを続けており今後は大手メガバンク以外でも提携先が
徐々に増えていくのでないかと考えれられます。
また夏以降に一般公開が予定されている「Money Tap - マネータップ - 」ブロックチェーンの
関連技術を活用した個人間送金アプリですが、こちらも電話番号やQRコードを用いて
24時間365日・ローコストでの送金が可能になるとの事。
マネータップは「LINE PAY - ラインペイ -」や「Pring - プリン -」とサービス内容が異なり、
Money Tap - マネータップ -は現状「個人間送金」に機能を絞ったサービスを展開予定です。
このように諸外国と比べても現金払いが主流の日本も大手企業が「送金・決済」に
特化したアプリの開発を進める事で少しずつですが人々にも浸透し始めキャッシュレス化に向けた
流れへとシフトチェンジしていく未来が自ずと訪れるかもしれません。
そして上記の記事でも記載されていますが、メタップスのグループ会社が提供する
QRコード決済の加盟店手数料を「0.95%」にする可能性があるみたいですね。
従来のカード決済だと加盟店手数料が3%以上と手数料を高く感じる加盟店も多い中でのこの発表。
楽天やLINEが提供するQRコード決済の手数料に関しても3%前半なので、
メタップスが提供するQRコード決済手数料の0.95%という加盟店手数料がいかに安く
加盟店の手数料負担をどれだけ軽減してくれる事か。
今後は法人のみのならず個人事業主にも、初期費用と月額費用は無料で動いていくとの
ことですので、お店のオーナーからすれば使わない手はないはずです。
個人的な思いを言えば日本人のインフラも高いLINEが提供するLINE PAYも手数料を再度
見直して欲しいものですよね。0.95%くらい加盟店手数料を下げてくれれば、キャッシュレス化も
どんどん浸透し、今後QRコード決済の普及率も更に期待できるのではないでしょうか。
まとめ
経済産業省による「キャッシュレス化」に向けたビジョンが公表されていますが、
そのビジョンとは「キャッシュレス決済比率80%」を目標に掲げています。
その背景には2020年に開催される「東京オリンピック」に向けて電子決済の普及を
進めたいという政府の方針が背景にあるんでしょうね。
オリンピックとなれば開催国には世界の様々な人々が集まります。ましてや開催国が
世界に比べ、キャッシュレス化が浸透していない現金が主流の日本となれば、政府も今の現状を
見て見ぬ振りはできない理由が訪日外国人の「観光客」や「在日外国人」の決済手段。
クレジットカードや電子マネーを使った電子決済をしたくても店舗が電子端末を導入していなければ
決済する事すらできず、現金で支払うしかありませんからね。
これには店舗側の端末導入による「決済手数料」の問題なども関係してくるので今後、
全ての店舗で電子端末が導入される事はないと思いますが、東京に関して言えば決済の環境が
凄いスピードで整っていくんだろうなーって予想しています。逆に地方は普及するには
中々厳しいのかなと。まぁ〜これは個人的意見ですのでどうなるかは分かりませんが、
キャッシュレスを導入する事で現金よりも便利で安全に使える決済システムが世の中に
どんどん浸透していくといいですね。